ｱﾙｺﾄﾅｲｺﾄ

■12月16日 Sat
　恒例となる2018年冬のアニメ新番組展望及び、2017年秋アニメの総括。新作視聴予定は37本と秋の新番と同レベルのボリュームでした。んで、今までは新番組の数的ボリュームや期待作等の比率を鑑みて、春秋の大改編期＞夏冬の改編期だったけど、最近は関係なくなってきたな。

☆先ずは2017年秋の期待作予想の総括だけど、9月16日の展望を参照として、その結果は2勝2敗1分と、結果としてイーブンながら全体的には寂しいシリーズでした。
No.1：少女終末旅行　□
　アビスに遠く及ばずシナリオ的に設定だけのヤマなし、イミなし、オチなしの雰囲気アニメになっていたのが想定外。これって原作力の問題だろ？
No.2：Just Because!　☆
　さすが『月曜日のたわわ』のコンビだけあって、数ある青春群像劇の中でも捻りが効いていて、終盤になるにつれて盛り上がってきた良作でした。
No.3：クジラの子らは砂上に歌う　△
　砂の海を航海して不思議な世界を巡る…なんてファンタジックな展開を期待するも、戦記モノ宜しく、殺戮シーンや内ゲバばかりで設定が台なし。
No.4：結城友奈は勇者である2 -鷲尾須美の章-/-勇者の章-　○
　前半の鷲尾須美シナリオの方がオーソドックスな感じがして見易かったけど、勇者の章に入ったら後付シナリオ臭がきつくて別物になった感じ。
No.5：Dies irae　△
　厨二成分とエロゲアニメ臭は期待したママだったけど、やはりそれだけじゃね。TVシリーズは尻切れになると知ってからはテンションだだ下がり。

　 ⇒上記以外では、オサレなサブカル系だと思っていた原作を、作画、音声、演出等で魅せることに成功して、見事なまでに昇華させた宝石の国がぶっちぎりで、原作を再評価した次第。次いで手堅い作りで唸らせた血界戦線＆BEYONDと、干物妹！うまるちゃんRの二期目＆日曜MX枠コンビと、これぞ茶番と云うかネタアニメだった王様ゲーム The Animationと、十二大戦くらいしか印象に残りませんでした。それ以外の作品はどれもパッとしない作品ばかりで、秋アニメ陣としては近年にない寂しいクールでしたな。

☆次いで2018年冬の期待作品新番組の展望だけど、秋アニメとは打って変わって期待の新作が目白押しで、期待値大の上位作品以外にも中堅どころの層も厚くて、視聴に忙しいシリーズになりそうだ。
No.1：カードキャプターさくらクリアカード編
　エヴァと並んでアニヲタおじさんを量産化した作品が満を持して再登板。JCになって少し大人びたさくらたんで20年振りに「ハァハァ」するのですよ。
No.2：恋は雨上がりのように
　ぱっと見細田作品っぽい雰囲気だが、JKとおっさんの恋愛ストーリになるのか？原作知らんけど。取り敢えず背景美術と雰囲気アニメとして期待。
No.3：BEATLESS
　NEEDLESSというアニメがあってな…　キャラ原案がredjuiceなのでギルクラの悪夢を思い出したけど、どちらかというと『そらのおとしもの』ですな。
No.4：ダーリン・イン・ザ・フランキス
　貴重なロボもの。TRIGGERとA-1 Picturesのオリジナルアニメで、キルラキルっぽい作風とラクエンロジックっぽいシステムの合いの子って感じ。
No.5：ヴァイオレット・エヴァーガーデン
　京アニの新作で、その圧倒的な作画力が魅力的なんだが、シナリオの方は微妙らしいので期待値を下位にした。何となく『シゴフミ』っぽい気が…

　 ⇒上記以外だと一番にFate/EXTRA Last Encoreが挙げられて、SHAFTのFateが楽しみではあるんだけど、ufotable以外のFateに当たり茄子が続いているうえに、スタートが1月下旬と遅いので圏外にした。以降はほぼ一線な感じで、スミペとミカコシの掛け合いが楽しみなポプテピピック、今期2本あるデブにゃん主役作のうちの1本citrus、上野舞台の苺ましまろっぽい三ツ星カラーズ、変態さん大集合の割にキャストが豪勢なバジリスク～桜花忍法帖～、アビスと云うかメモルっぽいハクメイとミコチ等が楽しみな作品ですわ。